スマホゲームにおいて、リアルタイムRPGというとよく聞くジャンルなのですが、この『空と大地のクロスノア』では他のスマホゲームではよくある、ほとんどプレイヤーが介入しなくていい完全なオートバトルでも、ただポチポチしていればいいバトルでもない、役割と陣形を意識しなければパーティーが全滅する危険がある戦略性に富んだリアルタイムRPGなのです。
基本的な通常攻撃はオートで進められるのですが、このゲームの特徴としてキャラ個別のスキルを使えるタイミングが多く、その場で適切なスキルを即座に判断して選ばないといけないことにあります。スキルの再使用時間などが他のゲームと比較しても早いため、いつどのタイミングで味方を回復するか、どの敵をどんな攻撃スキルで狙うかなどを常に考えながら、早く進む戦闘に次々と介入する爽快感は素晴らしいです。
また、これもこのゲーム以外ではあまり見ないシステムなのですが、最初に選ぶ主人公キャラが４つの違う役割のキャラから選ぶことが出来る点です。大抵のスマホゲームでは主人公は物語を進める上での語り手でしかなかったり、パーティーを外から援護する支援役だったりします。でも『空と大地のクロスノア』において主人公は敵からパーティーメンバーを守るファイター、魔法で敵を攻撃したり行動阻害したりするウィザード、味方の傷を癒し補助するプリースト、高い攻撃力で敵を殲滅するスレイヤーの四つから自分が主人公としてなってみたい役割を選ぶことが出来るのです。個人的にはヒーラー職やタンク職が好きで、このゲームではそのどちらも重要な役割なのは嬉しいです。高DPSでごり押し正義なゲームが多い中、アタッカー以外の役割が重要なゲームは貴重と言えます。
ただ、このゲームにはガチャなどで手に入る英雄と呼ばれるキャラをパーティーメンバーに加えて戦うのですが、主人公をアタッカーやタンクとして始めると推奨される回復役（例でいえばマリア）が必要だったり、ヒーラーで始めると固いタンクや攻撃力の高いアタッカーの英雄が必要になってくる場合もあるので、ある程度のガチャ運が必要なのは他のスマホゲームと同じかもしれません。
